【実績報告】第34回勉強会「関係機関との理解が進まなかったケース」:Sさん

2022年1月8日(土)15時〜実施しました。今回は、田無総合福祉センターでの参加者7名、Zoom1名で開催しました。発表者はSさん(社会福祉協議会所属)。

【ご本人】

報告させていただき、本当に多くの学びをいただきました。カンファレンスよくするのにきちんと共有して同じ方向を向くことの難しさを痛感しました。また共有する努力を諦めてはいけないと思いました。

皆さま聞いていただきありがとうございました。

【参加者Sさん】

久しぶりSさん節を聞いて、気持ちよかったです☺️

まず、お話を伺って思ったのは、私はSさんの部署とご一緒できた経験に恵まれていたので、その中でたくさんの学びがあったことが本当に幸運だったということです。(こっそり電卓で100歳までいくらかかるか計算してきた私です💦)

なかなかそういうことのチャンスに恵まれない人もいるのだろうと思います。

よい関係機関、よい支援者に恵まれることは、利用者だけでなく、一緒に仕事する専門職にとっても、ありがたいことなのだと思いました💕

ケースについては、支援の過程で、関係機関で同じ気持ちになれなくなってしまったのは何故なのか、ずっと考えていました。

支援者それぞれの気持ちはどうだったのか、そして、ご本人の気持ちはどうだったのか。

また、不可能と思ってもご本人の気持ちに耳を傾ける時、リスクと比較してどこまで何ができるのかを冷静に考えていく必要があると改めて思いました。

権利擁護につなげる立場の者としては、利用者を1番知っている支援者としての見立てを持つことと、根拠を持った支援方針を、本人にも関係機関にも伝えることが大切なんだろうなぁと思いました。

比較的最近、成年後見の必要性について、自分自身でも根拠が欲しくて、本人情報シート(成年後見の申立のときに使う本人の意思や生活状況などを書く書類)を作ってみました。やはり必要だということが整理できました。それを元に他の機関と話し合うことができました。

時間も手間もかかるけれど、私達もご本人も悩みながら、一緒に一番良い方向を探っていくのが良いのだろうなぁと思いました。

Sさん(私の実習の時からの師匠でもありますが気がつけばあれから20年💦)には長く様々なことを教えていただいて感謝です❤️

今日もいろいろと考える機会をいただきました!

この会のすべての皆さん、ありがとうございます~!

【参加者Iさん】

今日も良い時間をありがとうございます。

Sさんありがとうございました。

私は、福祉の仕事は、良い連携が取れるかどうかで大きく違うと、思っています。

もちろん個人の力や感性も大切ですが、上手く連携が取れると、自分自身の足りないところを補って余り有るものだと思います。

Sさんの様な人であれば話し合いながら、良い方向に向かいやすいのですが、対象の人以上に難しいのが、専門家の人達かな?この会に参加してくれている皆さんのように、真摯に相手と向き合い、少しでも今の状況より良く、と思うより、自分の立場や理論を優先する人がいるからだと思っています。

他職種連携は、普段の付き合いや、信頼から得られるものだと思います。

現場を離れましたが、Sさんの話が身にしみました。

有り難うございました。

【参加者Nさん】

Sさん、みなさん、今日もありがとうございました。

対象の方のことを考えながら、いかに同じ方向をみながら支援できるか。

うまくいかないことも多く、日々悩みますが、結果、

その方の暮らしがよくなり、ハッピーになったらそれでいいか!

と、少し諦めの気持ちになることもあるので、今日も参加出来て、元気をもらいました。

ありがとうございました。

【参加者Sさん】

Sさん。本日はありがとうございました。

Sさんの考察の中にはやもやとしながらも、もう少し歩み寄れば…といった空気を感じました。

Sさんほどの人であってもそういった謙虚なお考えが出ることに身の引き締まる思いがしました。

危機感と未来像の共有は職場内でもなかなか難しいものです。

危機感や未来像も私のいるような通所型では、施設の中でだけのことを考えてしまう、それだけしか考えられない人もいます。

そういった人たちとどう同じものを見ていけばいいのか。

これからもたくさん考えていきたいと思いました。

また、参加者Dさん(学生)の、話を聞いていく中でケースを見る目が変わっていった…。といった話はすごいことだと思いました。すごい空間で時間なんだと再確認しました!

<本人Sさんの返信>

私にはもったいないようなお言葉。経験はあれどまだまだ未熟な点もたくさんあります。このような場で振り返りができたこととても良かったと感じています。

また通所型のサービスではその人の生活全般のことまで総合的にみていくのがハードルが高いというのは、私も実体験で経験しています。デイサービスを10年ほど関わりましたがその時は自分は利用者の全般を見ているつもりになっていました。権利擁護に異動してきて今まで見ていたのはほんの一部だったと愕然とした経験があります。でも部署内で繰り返し繰り返し共有していけば少しずつ浸透していくと信じていますので、あせらずコツコツと頑張ってほしいと思います。

【参加者Uさん】

昨日は、楽しく、そして充実した時間をいただき、ありがとうございました(*^-^*)

いつものとおり、1つの事例から、以下のような多くのテーマに触れ、考えることができました。

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①見立ての違い、つまりアセスメントのあり方について。

②その際に関係する価値、特に、「在宅の方が施設での生活より良い」と考えられる傾向。(それを後押しする国の思惑)

③ニーズをどうとらえるか。特に支援に対して拒否的な場合に、本人にも気づけない問題やリスクも含めたニーズを、どのように本人に伝え、理解してもらうか。

④連携における、足並みをそろえることの難しさ。

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①の問題が根本にあり、今後も本会において考えていきたいテーマですが、今回個人的に印象に残ったのは、③でした。

特に伝え方。明らかに様々な問題や将来のリスクがあり、それを本人が気づいていない時に、「○○の状況だから、困っていますよね」といったSさんの伝え方などは、具体的に役に立つ知見だと思います。このようなスキルがなければ、利用者主体という名の「本人のいいなり」「あきらめや逃げ」につながってしまうことが推察されます。

Iさんからの様々な方法論もかなり具体的で、役に立つお話が多かったです。

最後に、Sさんのような素晴らしいベテランのワーカーさんでも、本会のような場が有効だ、ということを改めて確認できたことも、大きな収穫でした。これからも存在意義のあるHATA楽になるように頑張っていきたいと思いました!

Sさん、みなさん、ありがとうございました。

【参加者Dさん(学生)】

昨日は、素敵な時間をありがとうございました。

Sさんのお話を聞く中で、

最初はこの事例の緊急性がわからず、大事にするほどでもないのでは?と思っていました。しかし、みなさんが意見を交わしているのを聞いて、「そこの視点から、この方向性が出てくるだ!」ってケースの見方が変わりました。

正直、難しかったですが、有意義な時間でした。ありがとうございました。

【参加者Sさん】

業種が違うので、同じようなケースにあたったことはないにせよ、社内外で似たようなケース(見立てが違うとか)に出くわすことが多々あるなぁと思って聞いていました。

立場が違えば見立ては異なるものでしょうが、お互いの落とし所を見つける作業が大切なのかなと感じました!

週明け、重要な会議があるので、そのあたりを意識してみようと思います🖥

ありがとうございました🙇‍♀️

HATA楽

「HATA楽」は、「傍(はた)を楽にする」、つまり利他的に働く “支える人”(福祉従事者等)たちの苦悩を少しでも軽減するための【支援者相互支援】ネットワークです。 共通の体験をしている仲間たちが、「HATA楽」こと(自分自身の実践を客観化する、苦悩を吐き出す、同じような境遇を持つ仲間からヒントを得る)を通して、相互に支えあう場です。

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