グループLINEのなかでの相談(2022年11月)

仲間からのちょっとした相談がありました。以下そのやり取りです。

【Sさんからの相談内容】

 朝から愚痴?失礼します。我が職場では緊急時に延長お預かりサービスをしています。最長で19時半とぬるい感じですが。で、その中で軽食をどうするか?と議題が上がりました。会議のようにすると意見の出にくい職場ですので、パソコンのメールのような機能を使って意見を募集しました。すると…。リスクがあるから…再調理は…もともとそういうサービスじゃないから…と後ろ向きばかり。水分補給のジュースとかは流石に提供してもいいんじゃない?とはなっているのですが…。

一つ反省。あなたが、そのようなサービスを受けるとしたらどうして欲しい?って聞けば良かった。みんな当たり前ですが、サービス提供側(失礼を承知でいうと上から目線)でしか考えられてなかったので、別の視点が考えられるようにしてあげれば良かったかなと思います。

 今後の課題

職場のみんなは何をしたいんだろう?自身の原点を意識してもらうにはどうすればいいのか。私は今回のような意見が多く出たことの要因の一つに、職員一人一人がこの仕事を始めた時の想いや情熱が見えにくくなってしまったのがあるのではと思っています。職員は生活介護(通所)をやりたいわけではないと思います。原点は「支援したい」の想いがあったと思います。それが生活介護(通所施設)という、作られた枠にいることでその枠の中で考える癖がついてしまったんだと思っています。もちろん枠やルールは必要です。ただ、枠を越えるにはどうしたら良い?利用者の思いを実現するには何をくっつけたら良い?などの発想が乏しくなってしまうのは良くない傾向だと思っています。備忘録としても残させてもらいました!朝からすいません!

【仲間からの反応】

 わかります。自分たちの仕事が提供する側からしか見えなくなってしまう。ありますよね〜。権利擁護でも、こちら目線の支援になると、そう言われたらどう思う?そんなことされたら自分ならどう感じる?の感覚大事ですよね。私たち管理職側はそれを職員に気づかせないといけないのですが、なかなか伝わらないもどかしさも感じていて。とても共感できました。ありがとうございます😊

 実習生ですら、枠にハマる発想が見られます。枠はあくまでもサービス供給側(制度側)の都合で、サービスを必要とする人のニーズはもっと複雑で、柔軟性が求められる。そして何より、支援の根拠、ソーシャルワーカーの存在意義なのに、ニーズの全体像やその対応を考える前に、供給側の都合を考えてしまう。

かと言って、何でも抱え込むのではなく、大切なのは、おっしゃるとおり、どうすればいいかと前向きに考える姿勢ですよね。多忙な日常の中で、または組織内の様々なコンフリクトの中で、前向きな姿勢が消えていってしまうのでしょうか。そう考えると私も自分自身、今の職場での姿勢を反省せざるを得ないことに気づきました😅今ちょうどそのことを悩んでいました。思ったことをつらつらと書いただけです。失礼しました😌

 気持ちわかります。私は、福祉六法や、新たな法制度は利用者や対象者の生命と生活を守り、少しでも生きやすいよう、幸福感を求めて出来ていると思っています。職場では時折起こります。綺麗事を言うのは嫌いだから、思ったことを言うと、管理職としてのリスク管理は必要ですが、現場ではより良いサービス提供、新たな挑戦が欲しいです。制度は理念に従って出来ています。この理念から外れない方法があると思います。支援する側の利便性や、リスク管理の名のもとに、支援者側が楽をする。この様な人達と話しをすることは労力が必要ですが、良い仕事をする為に時折個別に話し合う必要があるかもしれないです。みなさんの言う通りだと思います。生活保護の時は多々あり、また現職場で先日もありました。またお話し出来ればと思います。Sさんの思いは間違いないので、その姿勢を続けてもらいたい。利用者は幸せだと思います。

 タイムリーに、私にも心に刺さるお話です。『あなただったらどうしてほしい?』

 今私も他組織との意見の対立で疲弊しているのですが、Sさんの話される当事者目線での声かけが足りないのだと気がつきました。経験の長い、声の大きい、組織としても力のある方で『50過ぎたら人は変わらないよ、だから~』と言う方に、どのように伝えたら良いか、光が見えました。共感しすぎて泣きますー。ありがとうございました。

HATA楽

「HATA楽」は、「傍(はた)を楽にする」、つまり利他的に働く “支える人”(福祉従事者等)たちの苦悩を少しでも軽減するための【支援者相互支援】ネットワークです。 共通の体験をしている仲間たちが、「HATA楽」こと(自分自身の実践を客観化する、苦悩を吐き出す、同じような境遇を持つ仲間からヒントを得る)を通して、相互に支えあう場です。

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